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小桜ちゃんの闘いその1・発病
よくぞ、生きて帰ってきてくれました。小桜ちゃん。突然の病から、三週間。今は大好きな窓際で、ほっくりと温まっています。
ある日。朝、起こそうと、かごにかけた布をめくると、どことなく様子のおかしい小桜ちゃんがいました。いつもなら、布をめくれば、すぐに餌を食べ始め、元気一杯のはずなのに、その日は、むっくり膨らんで、顔を羽根にうずめてしまっていたのです。
それを見た家人は、「これはやばい(命が落ちる)かも・・・」と思ったほどです。そして、それは正解でした。
その日は日曜日でした。飼鳥専門病院が混む曜日です。それでも、診ていただかないと、小桜ちゃんは死んでしまうかもしれないのです。「(混んでいるので)午後の診察になります・・・(午後の診療は16:00開始)」という病院側にかけあい、死にそうだからと、午前の一番最後の時間に、予約を入れさせてもらいました。
・・・ねぼすけの私が起き出した頃、家の中はやけに静まりかえっていました。小桜ちゃんの鳴き声がしない。そして、この家を覆う、沈鬱な空気・・・小桜ちゃんが急遽病院に向かったと知ったとき、私の心は凍り付きました。
鳥は、命が落ちるその間際まで、元気を装います。倒れそうになっているときというのは、目の前に死に神が迫っているのです。
実は、ここ一年半くらいの間に、他に一緒だった三羽が、次々と落鳥(死亡)していました。ああ、ついに、この子にまで迎えが来たか・・・と、考え方が悲しいほうへと向かってしまいます。だからこそ逆に、強く強く、生きて欲しいと願ったのです。
帰宅した家人の手には、小桜ちゃんはいませんでした。入院でした。胃炎です。自分から食べようとしないので、病鳥にとってちょうどいい温度、30℃の暖かさの中、一日三回の強制給餌をしなければなりません。自宅での看護は、無理でした。
レントゲンを撮ったところ、胃に点々と何かが写っています。そして、胃自体が膨らんでしまっているというのです。そういえば、と家人が言うには、最近、胸から腹にかけて段差があったと、考えてみれば胃が大きくなっていたんだ、と。
そして、獣医さんはあるキーワードを言いました。「ラウディブッシュ(社製のペレット)を食べてる子がこのような症状を起こすことが多い」・・・ラウディブッシュ・・・ペレットフードなら栄養が完璧だからと、この六年間、ずっと食べさせ続けていました。それが、今回の病気の引き金になった可能性があるのです。
少し先のことを案ずれば、とにかくもう、ラウディブッシュを食べさせるのをやめなければいけません。他のペレットへ、切り替えです。しかし今はそんなことより、命の火が消える前に、お腹の中に食べ物を入れる方が先です。
小桜ちゃんの闘いが始まりました。生きるか死ぬか、あんなにも小さい身体だからこそ、やすやすと死に神に魅入られてしまう小桜ちゃん、死に神への抗いが、始まったのです。(続く)
Posted by もこもこ on 2005-02-13 at 04:11 午後 in 小桜インコの話 | Permalink
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(「小桜ちゃんの闘いその1・発病」から続く) 見返り美人?な、小桜ちゃんです。 自分から食べようとしない小桜ちゃんですから、口の中に餌(おそらくポタージュ様の)を入れられ、食べさせられる訳です。この時点で、私達は、小桜ちゃんの餌を、今までの... [続きを読む]
トラックバック送信日 2005/12/22 16:48:08
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