上野動物園に行ってきた～ハシビロコウ編

おっす、おいらハシビロコウ。

立つレッサーパンダ、風太と同じ動物園にいて、なんか変わったヤツだということで取材を受けたのさ。おいらにとってはいつものこと。でも、人間はそれがおかしい面白いとわぁわぁ騒ぐのさ。

そんなに顔が面白いかい？おいらのいつもの顔だが、おかしいかい？

確かに英名では「Shoebill」、「靴嘴」っつー名をいただいているが、これがおいらの顔だから、笑おうがどうしようがどうにもならないさ。

そんなおいらでも愛嬌がない訳じゃない。いつも怖い顔ばかりしている訳でない。うふ。これでどうだい？

愛嬌を振りまいてみても、人間はおいらをじっと見ている・・・だからじっと見返すのさ。

目を閉じて、思索にふけることもある。なんのためにおいら、生きてるんだろうね。

そんなおいらは、フラミンゴたちの居場所に乱入するのが常。いつもこうして静かに佇む。フラミンゴはせわしないが、おいらはそんなフラミンゴをただ見つめているのさ。

おいらの本当の居場所は、隣。ここで、仲間が仁王立ち。どうだい、いかしてるだろう？

潜り戸を抜けて帰ってきたぞ。という訳でおいらも仁王立ち。

あらぬ時に耳や背中が痒くなって困ることはないかい？そんな時おいらは、ためらわず羽繕いするさ。フケが飛ぶので、見てる人間は迷惑そうだ。仕方ないだろ、勘弁してくれ。フケくらい出るさ。羽繕いが終わった後は、ぷわりと膨らんでみる。どうだい、おいら、綺麗だろ？・・・松かさだって？失礼な。

上野動物園は、閉まる時間になると「新世界」が流れるのさ。もう、ショータイムは終わり。おいらは、寝るよ。いつもの木の上で、うずくまる。おいらがいつも乗っかってるから、いい具合に木がつぶれている。寝心地はいいよ。

そんなおいらのチャームポイントが、頭のぴよ毛さ。寝ぐせなんて呼ばれることもあるな。おいらが静かに佇んでいても、このぴよ毛はいつでも風になびいてる。逆らわないことが時には金の卵を産むのさ。鳥だけにね。

ぴよ毛のおいらをクリックすると、動くおいらが見られるよ。こんなおいらでも、動く時は動くさ。テレビの取材班が四十分動かなかったから、機材の故障を疑ったなんて話を聞いたが、都市伝説でないかい？もうちょっと動くぜ、おいらは。でもおいらにはおいらの時間の流れがある。それが、他から見ると、なんだか面白いらしいねぇ。

おいらを見るにはWindows Media Playerが必要なんで、持ってなかったらここからダウンロードしてくれ。おいらパソコンのことはよく知らないが、なんか「でかい」という声が聞こえるな。そりゃおいら、鳥としてはでかいからな。そういうことかい？違うかい？

で、おいらを気に入った誰かが、おいらをアニメーションにすると鼻息を荒くしているらしいぞ？ブログペット？おいらはそんなもの知らないが、おいらがブログペットになるのか？え？背景？なんだそれ?喰えるのか？ふーん。よく分からないが物好きがいるものだな。

世の流れは時に騒がしいが、おいらはいつもと変わらない。いつものように、佇んで何か考えているよ。

【2005/09/30追記】
ハシビロコウのBlogtPet背景が完成、配布しています。ブログパーツとしての利用も出来ます。こちらまでどうぞ。
【追記終わり】

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