小桜ちゃんの闘いその２・闘病

(「小桜ちゃんの闘いその１・発病」から続く)

見返り美人？な、小桜ちゃんです。

自分から食べようとしない小桜ちゃんですから、口の中に餌(おそらくポタージュ様の)を入れられ、食べさせられる訳です。この時点で、私達は、小桜ちゃんの餌を、今までのペレットでなく、種子餌に戻すことを考えていました。

種子餌は、栄養バランスが完璧でないので、ボレー粉(白いもの)や、青菜による栄養の補填が手間がかかりますが、そもそも鳥が何を食べていたかということを考えると、種子餌に戻したい訳です。

ところが、あまり嬉しくない便りが届きました。小桜ちゃん、お腹が痛いのかうずくまってしまった、というのです。

自分から食べ出すパワーを引き出すため、「粟穂」を与えたというのです。これは文字通り、粟の穂がそのまんまフサフサとしていますから、おもちゃ兼餌となる訳です。小桜ちゃんはこれを食べたらしいのですが、その後の経過が良くないので、ここで、種子餌に戻すという目算は、とりあえずなくなりました。

闘病の一方、自宅では、あることについてけんけんがくがくの議論が沸騰していました。

帰宅した小桜ちゃん、どこに居てもらう？昼間は？夜は？うさぎとの兼ね合いは？

入院先では気温30℃の中、過ごしています。帰宅して、いきなり温度のギャップがあっては、病み上がりの身体にいらぬ負担をかけます。

昼間は、暖房をきかせ、局所的なヒーターも用いれば、かなりの高温を保てるでしょう。問題は、夜です。

今までは、夜間に一番静かで暗い場所、ということで玄関先に寝かせていました。しかし、玄関先は静かで暗いに「寒い」がくっついてきます。玄関先に居座る冬将軍の思いのままにはさせる訳にはいきません。

良く聞く話が、温度を保つ為にビニールハウス様のものを作り、その中に入れる、ということです。しかし、温度を保つのにヒーター(ひよこ電球)などを入れたときに、火災の危険が少しでもあるか？という点において、我が家では責任を持ちきれないと判断しました(もちろん、そのやり方で温度をきちんと管理されている飼い主さんもいらっしゃいます)。

昼、暖房で暖めるなら、夜も暖房で暖めたら？自然に出た意見でした。

私の部屋が空いていました。私は、ここ数年はほとんど自室で過ごす時間はなく、好きなように部屋を使える状態です。・・・と書けば早いのですが、実は・・・自室は、なかなか足を踏み入れないこともあり、恥ずかしながら、「倉庫」の体を成していました・・・。

倉庫と言っても、ちゃんと管理された倉庫とかじゃありません。なにがどこにあるやら、本人は理解していますが第三者には理解不能、ほこりはあちこちにたかり・・・と、とても小桜ちゃんをお迎えできる状況ではありません。

青年期から壮年にややかかろうかという年齢の小桜ちゃんは、まだ体力面で見込みがあります。もしかしたら、急激に体調が良くなり、あっと言う間に退院してきてしまうかも知れません。

私は、気分はたすき掛けで、一気に倉庫に手を入れ始めました。(続く)