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「風」が吹いたら
その日はひどく汗をかいたので、特別にうさぎのお世話タイムを抜け出してシャワーを浴びました。
あぢー、あぢーと、お風呂上がりにうちわをぱたぱた。うさぎタイムはまだ終わってなくて、二号ちゃんが室内をうろうろしています。
うさぎも多少なりとも暑いだろうと、ふといたずら心を起こして、二号ちゃんをうちわであおぎました。
ぱたぱた、ぱたぱた、ぱたぱたぱたぱた。
たまたま、二号ちゃんはお尻を向けていたので、お尻の毛がなびきます。その瞬間、
ぶるるるんっ!!
大きく身震いして、二号ちゃんがうちわ交戦から抜け出しました。
あれ、気持ち良くないのかな・・・好奇心と納得がいかないのとで、むずむずしてきたので、またあおぎます(二号ちゃんゴメンネ(^^;)。
ぱたぱたぱたぱた。
「おー嫌だ!何なのよこれは!!」
二号ちゃんが目で文句を言いながら、ぴょんこ、ぴょんこと派手に跳ねて興奮しています。
よくよく考えたら、我が家のうさぎーずと小桜ちゃんは、ずっと室内暮らしをしているので、涼風というものを知らないのです。扇風機も使わずに、冷房で日々過ごしていますから、彼女たちの辞書に「風が吹く」がないのです。
だから、あれだけ、うちわの風にも驚いたのだし、何度あおいでも、迷惑でしかなかった訳です。
我が家に昔いた犬は、涼風を知っていました。あおぐと、気持ちよさそうにしていたのものです。犬は、散歩に出たり、そもそも室外で過ごす存在だったりと、風を当然として知っているのですね。
ちなみに小桜ちゃんは、先日の卵産み騒ぎをきっかけに、カルシウムを効率よく吸収させるため、日に30分の日光浴(夏は気候が厳しいので日陰浴)を義務づけられました(ビタミンDを生成させるためでしょう)。そのとき、風が吹いていると、ぎゃあぎゃあ、ぎゃあぎゃあ、落ち着かないんですね。やっぱり、「風」が未知のものとして自分の中に位置付けられているため、恐れがあるのだと思われます。
雷に恐れる犬。恐れないうさぎ。風を気持ちいいと感じる犬。驚くうさぎ。同じ動物でも、それぞれの辞書の中身は全く異なるようです。人間語が直接通じない、という意味では同じでも、彼等の目線まで降りると、全く違う世界がそれぞれに展開します。
ただただ、「知らない」ということに対して自然体な彼等をうらやましく思います。人間は、知らないということに対して、恥だとかなんだとか、知らないことを逆手にとって威張ってみたりとか、いろいろ面倒くさいことが付いてきて、面白くないですね。
Posted by もこもこ on 2004-09-10 at 05:42 午後 in うさぎーずの話, 小桜インコの話 | Permalink
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