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痒いこころに手が届く
うさぎと言えば耳、ですが、敏感な部分だけにすぐ痒くなるようです。
耳元が痒くてぼりぼり掻いています。器用なことに、耳先も痒いとなると、ぼりぼりです。
顔がふんじゃげるほどななめになって、ぼりぼり掻いています。
そして、うさぎは、身体を掻いた後、必ず掻いた足先をなめて綺麗にするのです。
毎回、必ず、なので、うさぎと暮らし始めた頃は、不思議で仕方ありませんでした。以前、我が家に居たわんこさんは、そんなことをしなかった記憶があったからです。
うさぎというのは、清潔な動物です。体臭はほとんどありませんし、毛が脂っけでべたべたすることもありません。それでも、掻いた後の足は、キレイキレイするのです。
ある日、「風の谷のナウシカ」がテレビ放映されました。何度も見た作品ですが、その日も私は見ていました。「ナウシカ」には、キツネリスという動物が出てきますね。主人公ナウシカの肩に乗って、いつもお供をしています。
あるシーンで、ナウシカとおばあさま、ユパ様が暖炉の前でくつろいでいます。そこで、キツネリスは自分の身体をなめたり掻いたりして綺麗にしているのです。その所作が、動物としてごく自然で、思わず見入ってしまったのですが、最後に、身体を掻いたあと、足先をなめて綺麗にしているのを見て、言葉にならない驚きを憶えました。
あの日の「ナウシカ」は、うさぎと暮らし始めてから初めての「ナウシカ」だったのですが、キツネリスの登場シーンで、長い耳、アーモンド型の目に、うさぎがだぶって見えました。本当にうさぎがモデルになったかどうかは、私は知りません。が、もしモデルになっていたのだとしたら、その描写の細やかさは、動物への視線の優しさとなって、見る者へそっと訴えかけてくるのです。
あなたの両の目で、しっかり愛する者を見つめなさい、と。
カメラのファインダー越しに愛する者を見ている自分を振り返って、記録に残すことがいいことなのか?記憶に深く深くとどめることが、愛する者のすべきことでないか?最近、そんなことを思っています。
Posted by もこもこ on 2004-12-19 at 05:46 午後 in うさぎーずの話 | Permalink
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