小桜ちゃんの闘いその３・その間、自宅では

「小桜ちゃんの闘いその２・闘病」から続く

眠い・・・小桜ちゃんです。ヒーターで暖められて、気持ちよくなったのでしょう。

・・・私は自室の整理に入りました。無造作に積み上げられた本、本、本の山。中学生の頃読んでいて、今はまったく読まないもの、新刷が出るたびに買い集めた漫画の単行本、我が家のわんこがまだご存命だった頃にずっと買い続けた愛犬雑誌・・・いらないものが山のようにあります。

こういう時でもないと整理はつかないものです。古雑誌、特にパソコン誌は読み出すと「昔はこうだったのねー」と思い出にふけってしまうので、絶対開かないと心に決めて、ばしばしと紐で縛り上げていきました。縛ったものは自室から出し、それが山をなしてもう出せなくなったら一日が終わり。そんな感じで数日、格闘を続けました。

いざ整理してしまうと、本当に本は少なくなってしまいました。本棚が大きすぎる状態です。それならばと、本棚を自室から出すことにしました。何故なら、万が一天災(地震)があった場合、小桜ちゃんが大変な目に遭う可能性の芽を少しでも摘んでしまいたかったからなのです。

一挙にスペースが空いた自室で、実験が始まりました。保温がどれだけ出来るのか、エアコンのみでどこまで温度が上げられるか。

エアコンは、28℃設定で、確実に23度までは温度が上がることが確認できました。しかしこれでも温度が足りません。夜中は、カゴに布を掛けるので、昼間、外付けにしているひよこ電球は使えません。さてどうしよう。

翌日、家人がでっかい荷物と共に帰宅しました。何かと聞いたら、ホットカーペット、と言います。なるほど、床暖房。オンドルですね。こりゃあ暖かいに違いない。って、カゴの床面積は、45cm×45cmですよ。それに対して、一畳用のホットカーペットを買ってきたのです(笑)。

まずは人間が乗っかってみました。んー暖かい、極楽、極楽・・・そのまま横になって眠りたい要望は却下で(笑)、夜になるのを待ち、いそいそと自室に持ち込み、テスト開始です。ホットカーペットの電源を入れ、エアコンの電源も入れ、空のカゴには、温度計が付けられました。そしてカゴに布をかけました。

翌朝。カゴの中は、なんと28℃を保っていました！これなら、退院してきても、夜半の凛とした空気にさらされることはないでしょう。

これで準備万端、いつ退院してきても、両手に万歳で迎えられます。

・・・しかし、まぁ、ホットカーペットは一畳用な訳で(笑)、「椅子に載っける為の小さいホットカーペットもあるのに(苦笑)」と言っても、買っちゃったものは買っちゃったものですから、小桜ちゃんには贅沢に過ごしてもらうことにしました。

この間にも、家人は小桜ちゃんの見舞いに足を運んでいます。日に日に、元気になって行く小桜ちゃんの様子に、家族に笑顔が戻りました。もうすぐ退院です。(続く)