面倒をなくすために面倒をする。その精神マトリョーシカのごとく。

ここTypePad Japanですが、4/11のメンテナンスにより投稿画面がずいぶん様変わりしました。

WYSIWYG(見た目通り)編集が取り入れられましたが、ちょっと使ってみて、私には合わないなぁと、思案投げ首。完全な見た目通りとはいかない上に、独自追加したCSS(スタイルシート)が適用できないのでは、やっぱりちょっと困る。完全な出来上がりが、アップして初めて分かるという点では、今までと変わらないですよね。

私は今まで、タグは手書きで全部やってきていますので、もし編集するとしたら、HTML編集画面でやることになるでしょう。で、その画面を見て、自分固まった。<p></p>タグが、段落の前後にくっついてる！

今までの編集画面では、<p></p>タグは意識しないで、その他のタグを書き込みつつ、編集していくスタイルでした。そのスタイルに合わせた下書き用ツールを、ちょこちょこっと作りまして、ずっと使っています。ところが、今般の改善で、<p></p>タグも意識しなきゃならないとなると、根本的にツールを作り直さないとならない。

HTMLのタグ挿入エディタで、ボタンをぽちっと押すと、目的のタグが入力できるものはあるんですが、私はそれには抵抗がありました。打ち込みつつ思考を進めていく私には、いちいちボタン入力してると、思考が分断されるので嫌だったんです。

だから、タグは、最後にまとめてくっつけたい。そこから話は始まりました。

タグを付けるのが、必ず下書きが出来上がってからというなら、話は簡単なんです。でも、思考途中で、いったん完成したからとタグをつけ、やっぱり書き足そうなんてことになったら。今まで付けたタグはそのままで、付いてない部分に新たにタグを付ける。さてどうしよう。

タグを検索し、それが余計なタグだと分かったらカットする、という考え方にとらわれた私は、一晩完徹し、その日医者に行く予定も明日回しにして、ずっと、プログラムのソースコードをいじっていました。それでも完成しない。うーん・・・。

完全に袋小路に入ってしまった時、プログラミングの神様が降りてきてくれました。

「この行を、ここではなくてもっと上に持って行きなさい」

タグをカットするのを実現する行でした。

つまり。

今まで付けたタグもいったん全部カットして、最初から全部付け直す！

のが結果でした。逆転の発想ですね。今まであるのを生かすのではなく、全て取り払って最初から出直せば良かったんです。

これで、このツールの特徴である、「ほぼ」完全プレビューも生かされるというものです。やれやれ、ほっとしました。

FLASHといい、今回のDelphiといい、プログラミングは難しいです。何かにとらわれると、全く前に進めなくなる。その「とらわれ」を打破するのは、ひとえに経験なんですが、経験と言えど「とらわれ」中はとても苦しいものです。

こんな苦しい思いをしないと、進歩していけないのは、まったく辛いですね・・・それでも、プログラミング道にはまるのは、今パソコン上で動かしているものは100％自分の意志によるものだ！という強烈な楽しみと達成感があるからでしょう。

初めて、プログラミングで思い通りにプログラムが動いたときの、突き上げるような喜びは、今でも忘れられません。深夜、家族が寝静まったあと、声を上げずに絶叫し、文字通り踊り回ったのです。こういうのを、単なる馬鹿と言います(笑)。