エールをもらった一号ちゃん、頑張るの巻

この記事のこと、詳細な報告が、だいぶん遅れてしまいました。

兆候は、ほんの僅かなことだったんです。

その日、夜の室内うさんぽの時間になっても、いつもなら鞠が転がるように飛び出てくる一号ちゃんが、出てこないのです。出てこないことはわりとあることなので、その日も「ちょっと眠いか、かったるいんだろう」と判断して、そのままにしてしまいました。

翌日。やっぱり一号ちゃんは出てきません。この時に、気付くべきでした。

さらに翌日。フンがかなり小さくなってきました。

もちろん、外には出てきません。様子を見ていると、トイレに長い時間座り込んでいます。その時、ほんの小さな音ですが「ぶぶぶぶ・・・」とおならをしているのが聞こえました。「これは、お腹の調子が悪いな」と心配になりましたが、トイレから出ると、ペレットをつまみ食いし、野菜も少し囓ったので、多少安心はしました。が。

翌日、たまたま小桜ちゃんの診療予約を、動物病院に入れていました。その動物病院は、うさぎ・ねずみの類も診てくださる所です。小桜ちゃんのための診療予約ですが、一号ちゃんの予約に差し替えることにしようと、その方が安心だからと、家人と意見が一致しました。小桜ちゃんの症状は、焦ることはなかったというのもありました。

一晩経ちました。フンの状態はよくありません。

朝一番で病院に電話をし、事情を説明して、一号ちゃんは車上の人となりました。

以前、同じような症状で受診したときは、太りすぎにより腸が圧迫され、腸の動きが鈍くなっているということでしたが、今回はどうだったか。

体重は、2.2kgから1.8kgに落ちていました。人間で言えば、12kgの減量に成功しています。

診ていただいた結果、今回は、胃の出口に飲み込んだ毛が引っ掛かり、食べ物の通過を邪魔している、ということでした。毛球症、ただ、そんなに重篤ではないのが救いでした。今回は、肥満による腸の圧迫ではありませんでした。

嬉しいこともありました。前回受診したときは、奥歯が不正交合気味と指摘されましたが、今回は「口の中はきれいですね」と。ダイエットを続け、牧草をたくさん食べてもらったのが効いたようです。

病院で、注射と点滴を受けました。そして、消化促進剤をいただき、強制給餌の指導を受けての帰宅となりました。

強制給餌は、過去何度か経験しているので、人間側もうさぎ側も多少慣れています。今回も、病人におかゆを食べさせるように、一口、一口、確実に食べてもらいました。

翌日。フンが少し大きくなりました。

そして翌日。フンはもっと大きくなりました。強制給餌を、中止してみます。

さらに翌日。フンはもっともっと大きくなりました。もう、自分でペレットをぼりぼりと食べてくれています。また、室内うさんぽにも、出てくるようになりました。

一週間後。再診です。前回、固くなってしまったお腹も、完全にいい状態ではないものの、かなり柔らかくなり、今回は、これでもう大丈夫でしょう、ということになりました。ただ、毛換わりの時期にいつも症状を起こしているので、今度の毛換わりの時期は、最初から薬を飲みましょう、ということになりました。

余談ですが、今回いただいた消化促進剤は、本来は人間の赤ちゃん用の薬なのだそうです。人間の薬でも、うさぎにあげることが出来るものもあるんですね。

今回の騒動は、一号ちゃんが神経質に毛繕いを続けたことから起きました。毛換わりの時期は、身体の表面が気持ち悪いんだとは思いますが、この調子で一日中やっているのです。動画が撮れましたので、興味のある人は下の写真をクリックしてください。

ずっとカタカタ鳴っているのは、デジカメのオートフォーカスです。ご容赦ください。二度程聞こえる金切り声は、小桜ちゃんです。

その後ですが、一号ちゃんの食欲はすっかり元に戻り、でっかいフンをごろごろと転がし、がつがつとペレットを食べ、日がな一日牧草を食べ続けています。毛換わりもほぼ終わり、もう、安心できるでしょう。今日も、なでてもらって、至福の表情です。

あの時、たくさんのエールをいただきながら、報告が遅れてしまったことを申し訳なく思います。ごめんなさい。

うさぎーず＆小桜ちゃん＆人間ずは、皆様の存在あってこそ「生きて」いかれるのです。そのことに感謝したいと思います。ありがとうございます。こんなヤツらですが、見ていて面白いようであれば、お手透きの時間にでも、またこちらへお越し下さいませ。