うさぎ、食欲シーソー

この記事の続きです。

6/17(金)夜の一号ちゃんです。強制給餌が終わって気が抜けて、かまってほしくないよと、トイレの影に顔を突っ込んでしまいました。

今日、いや、正確には昨日、また医者に行ってきました。水曜日に精密検査、木曜は休診日、そして、金曜です。木曜日中に食欲が戻れば、金曜の診療予約はキャンセルしてよかったんですが、・・・食欲の戻りが微妙だったのです。疑わしきは何とやらで、結局、金曜も医者に行きました。そして、肝機能強化の注射を打ったのです。

問題の木曜日。野菜は残さず食べますが、ペレットの食い付きがよくありません。食べるには食べるのですが、いつものようにがっつきません。

今までの経験からすると、このまま、様子を見ると、ペレットへの食い付きもよくなるんですが、念には念を入れて、医者に行きました。医者に行くのは諸刃の剣なんです。一時間、交通機関に揺られ、初夏の外気温にさらされます。大きなストレスです。戻りつつある食欲が、また無くなるのは目に見えていました。

思った通り、帰宅した一号ちゃんは疲れ切った様子でした。夕方、ペレットをあげても、寄っても来ません。これは食べさせないといけない、ということで、またまた強制給餌です。

病人に、お粥を一匙、一匙食べさせるように、口の中に、改造した注射器で、流動食(クリティカルケア)を押し込みます。全ての量を食べさせるまで、根気のいる作業です。

今回の給餌は、途中で、もう、どうしても嫌っ！！と意思表示があったので、そこでやめました。野菜は食べてますし(昨晩は丸ごとにんじん一本が、朝になったら消えていました)、ペレットも食い付きの良いものを多めにしています。だから、全部(50cc)食べさせる必要はないと、判断しました。

暴れられないようにとやられた、タオルの簀巻きから逃れた一号ちゃんは、ケージの中で伸びてしまいました。強制給餌のあとはいつもそんな感じですが、やっぱり、疲れるのでしょうね。タオルで巻かれるから、暑いです。口の中に何度も注射器を入れられます。もぐもぐ、ごくんの繰り返しで、全部終わるまで30分。人間だって、同じ目にあったらしんどいですよ。一号ちゃん、よく頑張ってくれています。

伸びてしまった一号ちゃん。ん。なにか音がする。

ぽこぽこ、ぽこぽこぽこぽこ、ぽこぽこ、ぽこぽこ・・・。

お腹に目をやると、呼吸に伴うお腹の動きとは明らかに違う動きをしています。

人間が、目を閉じたまま目玉をぐりぐり動かすと、外から見ている人にはその動きが見えますが、そんな感じです。お腹がうねっています。身体の中に、別の生物がいるかのように、波が寄せるようにうねっています。

そして、音です。

ぽこぽこ、ぽこぽこ、ぽこぽこ・・・。

お腹、動いてます。

もしかしたら、ただ動いてるを超えて、一号ちゃん自身はお腹が痛いかも知れない。でも、胃腸が動かなくなると、たちどころに死に神が枕元に現れるうさぎのことです。痛いかも知れないけれど、お腹が動くのはすっごくいいことなのよと、一号ちゃんに心で話しかけました(触ると痛がるかも知れないので)。

数時間後。またまた丸のまま一本もらったにんじんを齧り、葉物野菜もつまみ、ペレットにも口をつけました。一号ちゃんのアクティブタイムは、どちらかと言えば夜中です。活動開始はこれから。これから、どれだけ食べてくれるか。お世話係は、緊張して翌朝を迎えることになる訳です。

そして、喜ばしいお知らせがあります！ワタクシお世話係が、見事な風邪を引きました(笑)！鼻水製造器と化し、頭がぼーっとしております。これは、一号ちゃんの病が、形を変えて私に乗り移ったに違いありません！

朝になったら、幼少期に食べていた高栄養のおいしいペレットを、スーパーが開店するのと同時に買って帰ってくる予定です。これなら、食べることにもっと関心を持ってもらえるはずです。

「生」は諦めない。一号ちゃん、じりじりと這い上がっています。あともうちょい、安定した足元まであともう少しです。